忍者ブログ

風の吹くまま、気の向くまま

感じたことを、思いつくままに。
MENU

「雨が降りつづける」

最近……というか、ここ数年?
ずっと気になっているのですが、「雨が降りつづける」って言う人増えてませんか。
歌詞にもあったし、あと一昨日はNHKのお天気キャスターが「降りつづける」を使っていて
(厳密に何と言ったかは忘れましたが…)
ちょっとショックを受けました。おおう…ついにNHKまでも…ってね。
娘(25)に聞いてみたところ、「ん? なんか違和感はあるけど…何が変なんだろ?」
っていう感じで、しゃべってるうちに分からなくなってきたようで
「あれ、やっぱいいのか」なんて言ってましたね。(笑)
以下、結構グダグダと理屈を述べますので、興味のある方だけドウゾ!



一応ググってみたら、「降りつづける」も「降りつづく」もかなりの数ヒットしたんですが、
「雨が降りつづく」のほうが倍ぐらいヒット件数がありました。
面白いのは「どっちが正しいの?」っていうのや「『降りつづく』やろ! ちゃんとせえ!」みたいなのもあり、やっぱり二つの間で揺れてるんだなァ、というのがよく分かりました。
中には、「降りつづく」派の人で「なぜ『降りつづく』が正しいのか」を説明してる人もいたりして、自他動詞の違いで説明しようとしたり、「雨には意志がない」的なことを理由としてあげている人もいるようです。
私的には、「降りつづく」のほうが昔から使ってる言い方だと思うし、正しいかどうかは別にしても「降りつづける」と聞くのはキモチ悪いです。
でも、「なぜ?」という問いには答えられません。それがルールだから、としか。
まあこの「ルール」にしても、言葉のルールはどんどん変わっていきますから、もしかすると今まさに変わっていきつつあるのかもしれませんね。

で、ちょっとだけ私の考えを書いておきますと。
まず「~つづける/つづく」は複合動詞で、動詞の連用形について新しい動詞を作ります。
「走り続ける」とか「食べ続ける」とかですね。
で、雨が「降りつづく」は例外です。「~つづく」になるのは「降る」しかないと言ってもいいんじゃないかと思います。全部の動詞、全部の例を調べたわけではないですが(というか不可能ですので・笑)。
これは昔使っていた日本語の教科書にも明記されていました。
自動詞他動詞では説明できません。「走る」「笑う」「光る」「流れる」などの自動詞にも全部「~つづける」がつくからです。逆に「~つづく」はつきませんね。
同様に、意志があるかどうかも関係ありません。
「星が輝きつづける」「桃が流れつづける」など意志がないものでも「~つづける」になるからです。これも「~つづく」はおかしいでしょう。

で、なぜ最近「雨が降りつづける」が増えてきたかというと、多分、他のものが全部「つづける」だから、それに引きずられたんじゃないかと思っています。専門用語で「過剰般化」っていうんですが…。
ひとつのルールを、他の言葉にも過剰に適用してしまうことで、例えば「きれい」は形容動詞だから「きれいだった」になるところを、「きれい」の「い」があるために形容詞のルールを適用して「きれかった」にしてしまうことなどです。
「降りつづく」の場合はこれ一つだけが例外でルールが違うから、とっても立場が弱いんじゃないかな。私的には応援してるんですが、どうも形勢は不利な気がしています。(´・ω・`)

最近よく耳にするので気になって書いてみました。
あくまで私見ですので、くれぐれも鵜呑みになさらないようにお願いいたします。(^v^)

PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

× CLOSE

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

リンク

プロフィール

HN:
春野かすみ/える(Twitter)
性別:
非公開
趣味:
読書・バレーボール(ママさんバレー歴ウン年)

ブログ内検索

アクセス解析

× CLOSE

Copyright © 風の吹くまま、気の向くまま : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]