まずこのお話は『人魚姫の王子』の続編なので、あのお話とセットと考えると、アレを最初に書いた2年以上前にさかのぼることになりますね。
最初に書いたときは、サエさんとこのヒロインがくっつくというのは決めてましたけど、どういうふうに? とかは全然考えてなかったのです。まあバネさんとあっちのヒロインがメインでしたから…。(ややこしいので、以下、サエさんのヒロイン=「A子」、バネさんのヒロイン=「B子」とします)
でも書き直すことに決めて、A子の描写を増やしてるうちに、この子への愛着が今まで以上に湧いてきて、やっぱA子のほうも幸せになるまで書いてあげたいと思うようになりました。
あと、以前にも書きましたが、このサエさんは自分史上最高に意地悪なので(笑)、今後この二人がどんな風になっていくのかなっていう興味もありましたしね。変な話ですが、書くまではどうやってくっつくのかは自分でも分からないんです。特にこのお話は、キャラたちの日常を書き綴りながら気持ちが育っていく様子を私自身も観察してるような感じでした。(多かれ少なかれ私はいつもそんな感じなんですが…)
あともう一つは、人魚姫の方でのB子の気持ちをもう一つ書ききれなかったという思いがありました。それを補足したかったというのもあります。そして人魚姫の方ではあえて書かなかったA子の気持ちも、少し出てきたりしていて、やっぱりこの2つはセットで読んでいただけるとより分かりやすくなるのかなと思っています。
とは言ってもこれ、全部筆者の自己満足ですので、ほんとに意図通り伝わるのかは謎です。(笑)
そして最後にもう一つ、タイトルの意味ですが……。
まあどうでもいいっちゃいいんですけどね。(笑) 一応、私なりに多少は意味があります。
まず一つはサエさんは嘘つきだっていうこと。「嘘つき」は語弊があるかもしれませんが、隠してるというか表に出さない部分がたくさんある人だと思っていて、それが月みたいだな、と思ったわけです。月って私たちには少ししか見えてなくても、ちゃんと球体があるじゃないですか。
説明してみれば至極単純な意味で、察しがついてる方ももちろんいらっしゃるでしょうが、一応補足しておきました。(^v^)
ここまで読んでくださってる方は少ないと思いますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。