某テレビ番組を見ていたら、某有名絵本作家の言葉が出てきました。
「はしょってはいけない」と、その作家先生は常に言っていたそうです。
なんか、すっごい深くうなずいてしまった(笑)
お話を書くうえでも、すっごい、それ思ってます。
ついつい端折りたくなるんですよねぇ…。何しろ自分は全部わかってて、書きたいシーンとか台詞とか、そこまで早く行きたいじゃないですか。早くそこを書きたいあまり、とか、あとはまあついメンドクサくなってはしょっちゃうんですよね。意識しているかどうかに関わらず。
あと、筆が乗りすぎて勢いよすぎる時もそうなるなぁ。どんどん、次から次へと、頭の中のことって絶対に指の動きより早いからね。早く書かないと頭の中のやつが崩れる!!っていう時もありますよね。
でも、やっぱりそれは後から読み返すと「???」ってなります。自分ですらそうなんだから、読む人はもっとずっとわかんないと思う。(笑)
一番いいのは、もうそのお話のこと忘れちゃった頃に読み返すことなんですが、そんなに待ってられないですし。(笑)
だから、とにかく丁寧に丁寧に、はしょらずに、というのはいつも思っています。思ってはいますがやっぱり難しいですけども。だって私は全部知ってるから、知らない人が読んでどうなのかっていうのは分かんないですからね。それと、あまりくどくど説明しすぎるのもアレなんで、そのへんの匙加減というか、過不足なく、というのが本当に難しいですね。
よく思うのは、推理小説作家さんはすごいな、ということ。だって、自分は全部知ってるわけじゃないですか。トリックも犯人も。それをどうやって読者をミスリードしたり、探偵がどうやって謎を解いていくのか、とか、でもそれが読者には分からないように、とか、最後にはアッと驚かせるように、しかも腑に落ちさせるように、……って、ホントにすごいなって思います。
ちょっと話がそれましたが、要するに、はしょってはいけないっていうこと。(笑)
だから、お話を書くときはやっぱり、それなりの精神状態で書かないとダメですね。ちょっとでも焦ってたり、時間がなかったりとか、余裕がないときはダメですね。丁寧に書けなくなるし。
……って、結局は書けない言い訳か?(笑)
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